Lbioの北川です
12月も後半にさしかかり
いよいよ今年も残すところあと僅かですね😊✨
師走の忙しさの中
南伊豆のキャンプ場で
少しゆっくりする時間を取ってきました🌄
今年初の薪ストーブ
薪をくべながら
暖をとり
時折、パチッと薪がはぜる音を聞き💥
夕暮れから徐々に
夜のとばりが降りていく
そして
今夜のお供は
村上春樹著『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』
もちろん傍らにはシングルモルト💫
スコットランドの端に位置する小さな島、アイラ島
そして、アイルランド
ウィスキーの二大聖地を巡る旅のエッセイです
美しい写真を眺め
芳香で静かなたたずまいを感じ
エッセイに読み耽る
至福な時間
口に含むと広がるそれぞれの個性
言葉にするとふっと消えてなくなってしまいそうで
静かに味わい 余韻を感じていたい
シングルモルトたち
仕事に誇りと喜びをもって生きる人々
ずっと昔から脈々と繰り返されるそれ
自然と共に創り出される 琥珀色の液体
子供が生まれてから
お酒を飲んでゆっくりする時間から遠ざかっていたことに改めて気付き👀
また人生にそんな時間を向かい入れていきたいなと感じた夜でした🌔
私の親しんできた二つのシングルモルト
村上春樹風に味合うと...
ラフロイグ
'たしかにラフロイグには、まぎれもないラフロイグの味がした。10年ものには10年ものの頑固な味がしたし、15年ものには15年ものの頑固な味があった。どちらも個性的で、おもねったところはない。文章でいえば、たとえばアーネスト・ヘミングウェイの初期の作品に見られるような、切れ込みのある文体だ。華麗な文体ではないし、むずかしい言葉も使っていないが、真実のひとつの側面を確実に切り取っている。誰の真似もしていない。作り手の顔がくっきりと見れる。音楽でいうならば、ジョニー・グリフィンの入ったセロニアス・モンクのカルテット。15年ものは、ジョン・コルトレーンの入ったセロニアス・モンクのカルテットに近いかもしれない。どっちも捨てがたく素敵だ。そのときどきの気持ちで好みがわかれるだけだ。'
ボウモア
'「そこにシングル・モルトをかけて食べるとうまいんだ」とジムが教えてくれた。 「それがこの島独特の食べ方なんだ。 一回やると、忘れられない」
僕はそれを実行してみた。 レストランで生牡蠣の皿といっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。 うーん。 いや、これがたまらなくうまい。 牡蠣の潮くささと、アイラ・ウィスキーのあの個性的な、海霧のような煙っぽさが、口の中でとろりと和合するのだ。 どちらが寄るでもなく、どちらが受けるのでもなく、そう、まるで伝説のトリスタンとイゾルデのように。 それから僕は、殻の中に残った汁とウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。 それを儀式のように、六回繰り返す。 至福である。
人生とはかくも単純なことで、かくも美しく輝くものなのだ。'
-- 村上春樹, もし僕らのことばがウィスキーであったなら
ラフロイグとセロニアス・モンク
ボウモアと牡蠣
わくわくする組み合わせです😍
年末年始に挑戦してみようと思います!
本日も最後までお付き合いありがとうございました💓