Lbioの北川です。
新年も明けてしばらく経ちますが、皆様いかがお過ごしですか🐯✨
今年は、オープンしたブックカフェLbioを訪れて下さった方達とより心地よい場を共に創っていきたいと思っています。本を起点に「本と空間と人」が緩やかに繋がりそれぞれの鼓動を感じながら「在る」時間。みなさんの「居心地のよい時間」をお話ししてもらえたら嬉しいです❣️
さて、新年といえば今年の目標とか抱負のお話しが皆さんの周りでも繰り広げられているのではないでしょうか?
今年やりたいことのひとつに「読書の幅を広げる」というのがあります。🥸
自然科学の分野を少しずつ時間軸、空間軸を意識して選書しながら読んでいきたいと思っています。
1月17日に、トンガ沖で発生した大規模な海底火山噴火に伴う地震・津波による被害が報じられました。気候変動、とても身近で考えなくてはいけない問題なのにどこか自分の現実と一体とならない。。。そんなことを思っている矢先の出来事でした。
まずは幅広く「知る」ことをしたいと思っています。
今日ご紹介する本は
中川毅著『人類と気候の10万年史』
皆さんは「年縞」という言葉を聞いたことがありますか?
「年縞」とは、長い年月の間、湖沼などの底に堆積した土などの層が描く特徴的な縞模様の湖底堆積物のこと。
年縞は、小学校の教科書にも登場しています。
理科の教科書みならず、国語の教科書にも「歴史の物差し〜水月湖の年縞」として載っています。
福井県にある三方五湖の一つ、水月湖(すいげつこ)には7万年もの歴史を閉じ込めた年縞があり、世界最長!!の「世界標準のものさし」として使われているそうです。
この世界標準のものさしから気候変動を読み解くプロジェクトが進行中で、次々と新しい知見が得られつつあるとのこと🤩
日本が誇る研究です。世界のからの注目度に対して国内の関心があまり高くないのは何故なんだろうと思います。
奇跡的な自然の営みにより水月湖にもたらされた年縞を地政学の観点から読み解くのも面白いし、気候変動に対応して来た人類史という視点で読むとワクワクしてきますよ♫
超文系の私には、ちんぷんかんぷんなところも多いのですがそれでも十分楽しめる本で、気候変動モデルを理解しようとする入門書としてお勧めです。
福井県の名勝と言われる「三方五湖」のほとり(若狭町)に「福井県年縞(ねんこう)博物館」がありますのでぜひ訪れてみて下さい。
とても美しい博物館で、ステンドグラスに配された年縞を見ていると歴史に想いを馳せないではいられなくなります。
併設のカフェでは「年縞サンドイッチ」もありますよ。
真ん中に刺さっているストローが、年縞採掘の際の機械に見立ててあり、ストローを抜くとサンドイッチの年縞が採掘できますw
▽年縞博物館HP
所在地:福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1 縄文ロマンパーク内
▽若狭湾国定公園 見方五湖 レインボーライン山頂公園HP
本を読むとその場を訪れたくなります。
実際足を運んだその場で、見て感じること、考えを深めること
私が大好きな本の読み方です📚
三方五湖(もちろん水月湖も!)が一望できるレインボーラインでのドライブもとても気持ちがよいです。
福井県立恐竜博物館もあるので、観光がてら年縞博物館を訪れてみて下さい。
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました😊