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本は友だち《ファンタジーとの出会い》

はじめまして。Lbioの常澤です😌
LbioのInstagramを担当し、他のスタッフからもおすすめ本と紹介コメントを集めながら、ほぼ毎日おすすめの本をご紹介しています。

ほとんど自己開示をしない状態での投稿を続けてきたので、いったいどんな人がお勧めしている本なのか、普段どんな本を好んで読んでいるのか、疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか🙏

こちらでは私たちの活動や最新情報を発信しつつ、スタッフそれぞれの人となりを感じていただけるような投稿をしていきたいと思っています。


私は本の中でも特に小説が好きなのですが、今日は自己紹介もかね、小説にハマったきっかけとも言うべき1冊との出会いについて書かせてください。

それは、児童書の名作として知られるミヒャエル・エンデ作 『モモ』です。
最近メディアなどでも話題となり、改めて多くの人に読まれていることが嬉しく、私も久しぶりに、こちらの訳も新しくなっている岩波少年文庫のものを購入し、とても新鮮な気持ちで読み返しています📖

振り返れば初めてこの本に出会ったのは、私が小学生になったばかりの学校の図書室でのことでした。

小さい頃から絵本が好きだった私にとって最高の居場所となったその場所で、ちょっと背伸びをして手に取った厚みのある一冊。

あの少しザラっとした質感、装丁の不思議な絵に吸い込まれるような感覚、読む前から心捉えられてしまいました。

それから何度も借りては挑戦し、最後まで読めていたのかは不明ですが、3年生で転校して新しい学校に行ったその日に、その図書室にもあることを確認してほっとしたことを覚えています。

まるで一人転校した心細さを汲んで、そっと待ち伏せをしてくれていた友達のようでした。

新しい図書室で改めて読み始めたそれは、私を神秘的で謎めいたファンタジーの世界へと引きずり込んでいきました。
あんなにも胸が高鳴る読書体験は、その頃の私にとっては人生初。時間泥棒に心までも盗まれてしまったのです。

小説を読むことの面白さ、ファンタジーという世界の魅力、時間という概念との出会い、劇場への憧れ……

読書というものの楽しみが詰め込まれたような一冊は、大人になって慌ただしい毎日を生きる今こそ、必要なのかもしれません。
私たちにあたえられた儚くも美しい、時間というものが持つ豊かさにハッとさせられ、強く胸を打たれました。

あなたは「自分の時間」を生きていますか?

長い付き合いになる一冊は、この先も何度も読み返したい特別な本です。
信じることのできる友だちなのだと思います。

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