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60代男性のセレクト

世界をだました男

フランク・アバネイル/スタン・レディング

20世紀ナンバーワンの詐欺師のノンフィクション。16歳からパイロット、医者、大学講師になりすましたアバネイルの自伝である。私のメンタルを最も強化。特に感銘を受けたのはアバネイルが弁護士として活躍していたことが、なりすましなどではなく司法試験に猛勉強で受かっていたことである。私自身の人生に激変をもたらしたこの本は、今でも営業のバイブルとして窮地に陥った時には、必ず読み返す1冊である。

ブラックペアン

海堂尊

医療小説「チームバリスタの栄光」が「このミステリーがすごい」大賞受賞で一躍有名になられた海堂尊先生の作品であるが、この作品はベストセラーとは言い難い作品である。ただし医療に関わる者にとっては避けては通れない課題が満載の書である。私が医療機器業界に飛び込んだ時期が同時期であるのと、物語に出てくる自動吻合器が、私の扱っていた機械と合致。一晩で読了。私の人生の応援歌として記念すべき一冊である。

天国までの百マイル

浅田次郎

直木賞作家浅田次郎の名作。
金も家族も全てを失った中年男が心臓を病んだ老婆のためにポンコツ車でひた走る。
私はこの物語で主人公の安男が妻子と別れて、2年間同居させてもらったマリからの最後の電話が心に焼きついて離れません。名言「だって、愛されることは幸せじゃないけれど、愛することって幸せだもんね前に駐機するもんね。」
この言葉で愛の原点に回帰しました。私にとって、最も心打たれた作品です。

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