置かれた場所で咲きなさい
渡辺和子
何気なくふと手に取って読んだり。もやもやした時に、占いのようにぱっと開いてみたり。
そっとそばにいてくれるような本。
つらい時には励ましてくれたり、視野を広げてくれる。うまくいっている時には謙虚さを思い出させてくれる。同じ言葉でも、読む時々で違う印象になる素敵な言葉を送ってくれる一冊。
君たちはどう生きるか
吉野源三郎
少年のコペルくんは学校生活やおやじさんとのやり取りの中で、様々な感情や考え方を経験していく。
こうありたい、と思っていてもいつも理想の自分ではいられない。誰にでも間違うことも、恐れることもある。その時に、その後に、どうしていくか。
自分の行動、言動がどう捉えられるかは相手次第。だけど、自分が正しいと思う選択をしていけるかどうかは自分次第。
ずるい自分が顔を出す時もあるけれど、正直な人でいたいと思う。
この本は「どう生きるか」と考えさせてくれ、「自分の生き方を決定できるのは、自分だけだ」と導いてくれる。
そして、バトンは渡された
瀬尾まいこ
なんのバトンが渡させたと思う?
森宮さんと優子の会話のリズムとセンスがすごい。読んでて笑っちゃう。
何があってもこんな風に笑って過ごせる毎日って幸せ。
あたたかくて強くて、そして優しいおはなし。
お話のテーマは暗くなりそうなものなのに、どうしてこんなにほっこりしているの?
とても好きな一冊。
かがみの孤城
辻村深月
悩みを抱える子どもたち。
お城で過ごす時間。
ラストでは、彼らに向かって「大丈夫だよ」「安心してね」と心の中で声をかけている、ああ良かったとほっとしている自分がいました。
本ならではの世界観の中に、自分もすっかり入り込み、ストーリーを楽しめる一冊です。